多様な人材の確保・育成

私たちが目指す方向性
人権を尊重し、多様な人材を受け入れ、次代を担う人材の育成に取り組むとともに、従業員の健康や労働環境の向上に努め、従業員が働きがいのある職場・企業を目指します。
人材の育成に関する方針
『当社グループでは、持続的な企業の成長・発展を実現するために、その担い手となる人材を確保・育成することが重要であると考えております。そのために、今後の当社およびグループ会社を担う多様な人材、優秀な人材を積極的に採用するとともに、人材育成計画等に基づき、さまざまな課題に自発的に取り組む人材、社会環境の変化に速やかに対応できる人材など、持続的な企業の成長・発展に貢献できる人材の育成に取り組んでまいります。』
社内環境整備に関する方針
『当社グループでは、全ての従業員が能力を存分に発揮して活躍できるようにするためには、働きやすい環境整備と働きがいの向上が重要であると考えております。そのために、従業員が心身ともに健康的に働けるよう、従業員の健康の維持・増進に取り組むとともに、働きやすい職場環境の整備にも取り組んでまいります。また、従業員のライフスタイルに合わせた勤務形態等の整備や、従業員のエンゲージメントやモチベーションを高めるための待遇や制度等の改善にも取り組んでまいります。』
健康・福祉の取組み
健康経営施策の実施
2022年度より、社員が自主的に健康に関する意識改革を行い、健康維持・改善に努め、お客様の安全の確保とともに生産性の向上を図ることを目的として、健康経営の推進に向けた全社的な取組みを実施しています。
2024年度の推進重点目標
① 喫煙率低下(喫煙率28.6%)
② 肥満予防・改善(BMI値25以上38.9%)
③ 高血圧予防・改善(収縮期血圧140mmgh以上17.3%)
※それぞれの項目で10%削減

健康管理等の対策の実施
健康管理室に産業医および保健師が常勤し、年2回の定期健康診断結果に基づき、再検査等の有所見者に対しては、その診断結果を基に産業医による総合的な就労判定を行い、運転業務の可否を判定しています。
また、脳疾患、心疾患、血圧異常、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有所見者については、通院記録等の把握や職場長による定期的な面接指導などを行い、社員の健康管理を継続的に把握できる管理体制を構築しています。特に、呼吸器内科専門の産業医による睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策は、業界でもトップクラスの内容となっています。
その他、以下のような健康管理等の対策も実施しています。
・脳MRI検査:バス運転者を中心に50歳、59歳、65歳の社員、55歳以上の貸切バス運転者
・SAS検査:運転業務に従事する全ての社員(原則3年に1回)
・子宮頸がん検査および大腸がん検査:希望する社員とその家族
・いきいきウォーキング:希望する社員とその家族
・ストレスチェック:希望する社員(年1回)
・インフルエンザワクチン接種費用の負担:希望する社員(年1回)

「健康経営優良法人2025」の取得
従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実施する当社の「健康経営」の取組みが優良であると認められ、経済産業省および日本健康会議より「健康経営優良法人2025」として認定されました。

人材育成の取組み
新入社員、階層別・職種別研修等の各種研修
「経営理念」、「社是」、「社長指針」、「教育理念」の4つの基本理念のもと教育計画を策定しています。新入社員研修、管理職層および指導監督職層に対する研修、職種別研修など、社員それぞれの階層や職種に合わせた人材育成に取り組んでいます。

免許・資格取得支援制度や自己啓発通信教育制度の実施
<大型二種免許取得支援制度>
バス運転者の要員確保を目的とし、5年以上在籍した社員には教習料金等の費用全額を会社負担とする制度を導入しており、大型二種免許をお持ちでない方でも安心してご応募いただける制度として、多くの社員が活用しています。
<資格支援制度>
バス事業に必要な「運行管理者」、「第一種衛生管理者」および「危険物取扱者(乙種第4類)」の資格取得費用を支援する制度を設け、資格取得者には取得費用の全額を会社が負担しています。
<自己啓発通信教育制度>
人材育成システムの一環として、自己啓発の機会を提供し自己革新を促すために通信教育講座を実施しています。受講期間内に修了した場合は、受講料の半額を補助し、さらに特別推奨コースの優秀修了者には受講料の全額を補助しています。
セルフケアスクールの実施
アルコール摂取に関する正しい知識と対応について考える機会を提供することにより、飲酒傾向の強い運転者への啓発活動も実践できる人材を育成することを目的として、セルフケアスクールを実施しています。なお、セルフケアスクールの社内講師は、特定非営利活動法人ASKの「飲酒運転防止インストラクター」の認定を受けています。

人材確保・社内環境整備の取組み
女性の活躍推進の取組み
<一般事業主行動計画の策定>
女性活躍推進法に基づき「一般事業主行動計画」を策定し、女性が仕事の能力を高めつつ継続就業できる職場環境をつくることによって、その力を十分に発揮できるよう取り組んでいます。
<女性に合わせた職場環境の整備>
女性が働きやすい職場環境の整備のため様々な取組みを行うとともに、女性運転者の採用強化に努めています。
・主に育児世代の女性バス運転者が働きやすい昼間帯の勤務体系を制度化
・介護事由による退職者の再入社制度の新設(バス運転者・バスガイド)
・営業所に仮眠室、トイレおよびシャワールーム等、女性専用の施設を設置

育児と仕事を両立させる取組みや制度の充実
<短時間勤務制度(デイタイム社員制度)の導入>
女性運転者の拡大を図るため、女性が働きやすい昼間帯のダイヤを抽出・分割して時給制正社員(デイタイム社員)として採用する制度を設けています。このデイタイム社員制度は、基本的に育児を中心としたものですが、性別を問わず、家族の介護等、特段の事情がある者についても、異動を認めています。
<マタニティ休暇制度の導入>
妊娠中の運転者およびガイドが安心して出産準備できることを目的として、妊娠後、産前休暇までの間に休暇を取得することができる制度を設けています。
定年延長の実施
労働力人口が減少する中、安定した人材の確保を図るため、2024年10月1日に全職種の定年年齢を60歳から65歳に引き上げました。60歳以降の人事賃金制度を見直し、60歳以降の処遇を改善することで、社員の定着促進やモチベーションの向上に繋がることを期待しています。
障がい者の雇用促進と働きやすい職場環境の整備
当社では、障がい者雇用を推進しています。また、障がい者と健常者がともに勤務する本社ビルでは、エレベーターやトイレの車椅子対応や玄関へのスロープの設置、体調不良時に利用できる休憩スペースの設置など、障がい者の働きやすい職場環境の整備にも取り組んでいます。
介護コンシェルジュサービスの利用
家族の介護に直面した場合に、介護手続き代行のサポート機能を導入することで仕事と介護の両立を図れるよう、会社負担で介護コンシェルジュサービスの契約をしています。
団体長期障害所得補償保険の導入
万一、病気やケガで働けなくなり会社を退職したときに、全員が月額1万円の補償を「65歳」まで受給できる団体保険に会社負担で加入しています。また、全員加入(月額1万円)の不足分を個人で上乗せできる「任意保険」については、会社が団体加入することにより割安な保険料(約30%の割引)で加入できます。
次世代認定マーク「くるみん」を取得
次世代育成支援対策推進法に基づき策定した「一般事業主行動計画」を達成し、仕事と子育ての両立支援に積極的に取り組む企業として、2015年6月23日に奈良労働局より「基準適合一般事業主」の2回目の認定を受け、次世代認定マーク「くるみん」を取得しました。

自動車運送事業者の「働きやすい職場認証制度」の二つ星の取得
国土交通省が職場環境改善に向けた事業者の取組みを「見える化」することで、求職者のイメージ刷新を図り、厚生労働省とも連携して運転者の就職を促進することを目的に実施された「働きやすい職場認証制度」において、2023年6月6日、バス事業の「二つ星」に認証されました。
